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『谷内六郎の絵本歳時記』谷内六郎/横尾忠則・編…新潮文庫(1981年・480円) [座右の書こうほ]

小さい頃からだが弱くて近所のセキヤセンセイとシンタクセンセエという小児科の医院にしょっちゅう通っていました。ことにシンタクセンセエの待合室には「週刊新潮」がたくさん置かれてあって子どものことですから中身は読みませんでしたが表紙の絵だけじーっと見つめていました。その絵の作者が谷内六郎さんです。

大人になってから谷内さんの視点は病気の子どもの視点だと気づきました。だからあんなにも深く共感できたのだと。

病気がちな子どもはほとんど空想の世界に生きています。家の内から眺める風景であったり病床での想像であったり熱にうかされながら見る夢であったりたとえ外を歩いていてもすぐ空想の世界に入るし。あるいは予感される死を反映した…。

基本的には夜描かれる絵なのです。夜の気分のまま描かれています。《始発の電車には夜の明かりがついていてまだ夜の子供が残って乗っているようです》

この一冊は千点を越えるらしい表紙絵から横尾忠則さんが91点を選んだものです。ふたつの特異な才能の相乗効果。

いまのぼくから「病気の子ども」の視点は失われているかなと考えてみました。どうやらぜんぜん失われてません。完全に根付いてしまっているようです。だからこの作品集にも変わらず共感できたのでしょうか。

最初の「初日の出」という絵に添えられた文章《磯のにおいも波の音も昔と変りない、砂山のかたちも岬のかたちも昔と変りない、だけど一緒に玉藻をつんだ少女はいない、桜貝のような唇で浜辺の歌を歌った少女はいない》という冒頭にあやうく涙するところでした。

郷愁の画家でもあります。

どーでもいいけど「ちびまるこちゃん」の野口さんは谷内六郎的キャラかも?

今年最後の読書としてはいいものでした。

《はてな年間100冊読書クラブ》

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もうすぐ [てちょうのよはく]

近所の除夜の鐘を聴きながらぼんやり新年を待ってます。


年賀状書いたけど [てちょうのよはく]

昨日年賀状用の版画を作りました(かなり手抜き)。

犬のつもりだったけど、ムーミンに似てしまい笑われています。


ギャラリーフェイク(19)揚貴妃の香 [読書・鑑賞]

ギャラリーフェイク(19)揚貴妃の香|細野不二彦|小学館ビッグコミックス《はてな年間100冊読書クラブ》

質屋の息子の新商売。アール・デコの別荘。女社長のショッピング・モール。ショパンの心臓。ジャン・ポール・香本の魔手がサラに?

ギャラリーフェイク 19(bk1へ)


ぬしさまへ|畠中恵 [座右の書こうほ]

ぬしさまへ|畠中恵|新潮社|1300円《はてな年間100冊読書クラブ》

あいかわらず楽しくてちびちび惜しみながら読みました。しんみりかなしいエピソードも。

オンライン書店ビーケーワン:ぬしさまへ

身体が弱くて繊細で力もないけど、どんな事件もたちまち解決! それは強い味方がついているから!? 健気な若だんなと妖怪たちが繰り広げる洒落っ気たっぷりの痛快人情推理帖。(bk1より)

「しゃばけ」に関する簡単なリストを下に。

【東屋】桶屋。松之助が奉公している。主人一家はイヤな人たち。

【伊三郎】奥様は妖怪だったのです…。長崎屋の先代主人。一太郎の祖父。武士だったが恋をした相手のぎんが妖怪だったので西国から江戸に逃げてきて商いを始めた。存命中のようだ。

【一太郎】大店長崎屋の17歳になる若旦那。たいそうからだが弱い。あやかしを見ることができるがそれだけ。

【栄吉】一太郎の幼なじみで菓子屋の三春屋の跡取り息子。なのだが天才的に餡作りが下手。本人にはすごく向上心があるだけに救われない。「ぬしさまへ」ではついに死人を出した?《あれなら饅頭を作ったのが本物の菓子屋と聞いただけで、驚いてあの世に行けるかもしれない》《ただの小豆からあんな味の餡を作れるなんて、ある意味、凄いですよ》(by仁吉「ぬしさまへ」p.39)

【獺】派手好き?

【九兵衛】なかなか口やかましいご隠居で栄吉の作った菓子を食って死んでしまった。まあ無理はないが?

【ぎん】長崎屋の先代主人の妻。一太郎の祖母。じつは齢3000年の妖怪。ぎんの正体は現主人の藤兵衛も知らないらしい。

【ぎん】一太郎の祖母。じつは皮衣という大妖。

【くめ】天野屋の娘。仁吉に付け文を渡すがひどい金釘流でほとんど判じ物扱いとなり妖怪たちを悩ませた(楽しませた)。

【佐助】長崎屋の手代。じつはあやかしの犬神。強くて怖~い妖怪だが若だんなの一太郎には大甘。

【蛇骨婆】老婆のようだが肌ツヤ良し。

【鈴彦姫】鈴の付喪神。

【たえ】一太郎の母親。淡い雪にたとえられたこともある佳人。一太郎には大甘。

【玉】あはれ首だけになった東屋の猫。

【田原屋】繰綿問屋。若だんなの布団を仕立てた。

【千絵】田原屋のおかみ。おたえよりも頼りなげ。

【藤兵衛】長崎屋の現当主。一太郎には大甘。

【徳次郎】東屋をしょって立つ番頭。

【長崎屋】一太郎の家。かなり大きな商売をしている。基本は廻船問屋だが一太郎の身体をなおそうと薬を集めているうちに薬種問屋も商うようになってしまった。

【仁吉】長崎屋の美形の手代。じつはあやかしの白沢。強くて怖~い妖怪だが若だんなの一太郎には大甘。かなりの大妖怪。

【野寺坊】みすぼらしい坊主の姿をした妖怪。

【春】栄吉の妹。

【日限の親分(ひぎり)】岡っ引きの清七親分の通り名。

【屏風のぞき】長崎屋にいる付喪神。華やかななりが自慢らしい。紙製なので水が苦手。佐助と仁吉に対抗意識を抱いているが能力があまり高くないので口で勝負!!

【ふらり火】火に手足がついている。

【まき】長崎屋の赤い蒔絵の櫛が似合う下働きのかわいい娘。なぜ下働きが蒔絵の櫛なんて持ってるのだろう?

【松之助】東屋の小僧(と行っても二十歳過ぎ)でじつは一太郎の腹ちがいの兄。

【見越し入道】大妖。天井に笑いを残す。

【三春屋】菓子屋。跡取り息子は栄吉。

【鳴家(やなり)】小鬼。グレムリン?

【吉野】仁吉が片思いした妖怪。

【りん】東屋の娘。なぜかここのところ松之助にやさしい。


終わらない夜|ロブ.ゴンサルヴェス・絵 [座右の書こうほ]

終わらない夜|ロブ.ゴンサルヴェス絵/セーラ.L.トムソン文/金原瑞人・訳|ほるぷ出版|1600円《はてな年間100冊読書クラブ》

夜の絵本。さまざまな夜を不思議な絵と4行の詩とで。最初に想起するのはエッシャーということになるのでしょう。あとぼくはディズニーアニメ「ファンタジア」のアヴェ・マリアを。これは表紙の絵からかな。早く目覚めたい悪夢であるような、ずっといたい楽しい夢であるような、そんな絵が続きやはり目覚めずいつまでも眺めていたいような気分になるのでした。イヴの晩に読む本としてはとてもふさわしいものになったのでした。

オンライン書店ビーケーワン:終わらない夜

想像してごらん。誰もいない廊下の奥から不思議な電車がやってきて、あなたを冒険の旅へつれだしてしまう、そんな夜を…。想像力にみちたイラストレーションが見るものを奇妙な世界へ誘い込む。(bk1へ)


ギャラリーフェイク(18)似た者どうし [読書・鑑賞]

ギャラリーフェイク(18)似た者どうし|細野不二彦|小学館ビッグコミックス 《はてな年間100冊読書クラブ》

高田文化財団新理事長。三田村倒れる。フェイツイの作ろうとする香水の調香師(パヒユーマー)は世界に20人しかいない鼻(ネ)のひとり。サラのジムの先生が自殺?埋蔵金発見の顛末。スコットランドヤード骨董課vsフジタ。エステ母娘の確執。岩絵盗掘でサハリへ。

ギャラリーフェイク 18(bk1へ)


W-ZERO3 [パソコン・ネット]

ウィルコムのW-ZERO3というマシンは買うと思います。今「京ぽん」を使っているのですが、やはりもう少しパソコン的に使いたい。

ま、1ヶ月待ちとかなので、焦らずゲットできるまで待ちましょう。

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「マッチの世界」 [てちょうのよはく]

マッチラベルのネット上の博物館。

http://www.match.or.jp


雪が降ってる [てちょうのよはく]

雪だ。大阪で年を越さないうちに雪が積もる(溜まる?)のは珍しい。自転車で走ってると雪が目に入って視界が悪い。風の冷たさで顔が痛い。ゴーグルが欲しい。毛糸の帽子が欲しい。マスクが欲しい、ってそれじゃ「あやしい人」か?

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次のジブリは [てちょうのよはく]

この次のジブリのアニメは「ゲド戦記」だそうです。うまくいけば原作よりも面白くできるかもしれませんね。来年7月。宮崎駿さんの息子さんが監督されるとか。


『バサラ山スケッチ通信』鈴木まもる [ほしがる]

『バサラ山スケッチ通信』鈴木まもる…小峰書店(1680円)

伊豆半島に婆娑羅山という山があるそうでその辺で暮らしている著者による『ネイチャー・ダイアリー』みたいな内容のようです。

オンライン書店ビーケーワン:山のくらしと動物たち

山が泣いたり、笑ったり…。動物たちや植物たちの、生命の息吹きを感じる日々。心の引き出しにしまわれていた、沢山のスケッチ。バサラ山の自然とともに生きる画家の心の絵日記。(bk1より)


『生き方の美学』中野孝次 [ほしがる]

『生き方の美学』中野孝次…文春新書

とてもかっこいい本だとか。

「高潔」「矜持」「精錬」「群れずに生きる」

そんな人々について書かれた本だそうです。

オンライン書店ビーケーワン:生き方の美学


『百鬼夜行絵巻』湯本豪一…小学館(1995円) [読書・鑑賞]

妖怪たちが列をなして練り歩いている絵巻は部分的には見かけますが、通して見ることはあまりありません。この本は全部を見られるのかな?なら欲しいなあ。

    ↓

その後購入しました。

オンライン書店ビーケーワン:百鬼夜行絵巻

闇夜の国から、不気味な気配を漂わせながら、妖怪たちがしゃしゃり出る…。大徳寺真珠庵に伝わる最古かつ最高峰の百鬼夜行絵巻の全貌が明らかに。版本、錦絵、絵本から着物の絵柄にいたるまで、広がる百鬼夜行の世界を紹介。(bk1より)

同じ著者でこんなのも見っけ。

オンライン書店ビーケーワン:妖怪百物語絵巻

ユニークでユーモア溢れる物語付きの妖怪絵巻を、オールカラーで完全収録。江戸中期から明治初期制作と推定される妖怪絵巻4巻(「怪奇談絵詞」「土佐お化け草紙」「ばけもの絵巻」「蕪村妖怪絵巻」)を紹介する。(bk1より)

オンライン書店ビーケーワン:江戸の妖怪絵巻

江戸時代における妖怪の飛躍的な増殖を中心に記し、近代になってもそれが受け継がれていることに触れる。近代国家に変貌しても跳梁跋扈する妖怪の姿に迫る。(bk1より)