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密偵ファルコ(08)オリーブの真実 [読書・鑑賞]

『密偵ファルコ(08)オリーブの真実』リンゼイ・デイヴィス/田代泰子・訳…光文社文庫(2004年・800円)

たまたまファルコが参加したパーティーの客が殺された。容疑者すべてがオリーブ油貿易関係者で事件後全員ヒスパニアにそそくさと帰ってしまったのでファルコは追いかけていかなければならなくなった。おりしもヘレナは出産間近で…。ひとくせもふたくせもある連中の中であいかわらず皆を不愉快にさせつつ右往左往しながら迷惑がられているファルコの苦労が楽しい。

《はてな年間100冊読書クラブ》

オンライン書店ビーケーワン:密偵ファルコオリーブの真実

ファルコに関する簡単なリストを下に置きます(ファルコを読むときにはこの手のリストを作るのは必須です。キャラクタの名前は似たようなのばっかりでとても覚えられないから)。

【アエリア・アナエア】アナエウス・マクシムスの娘。たぶん20代後半。胸にこれほどの数の宝石を飾り立てているのを見たことがないとファルコは思った。クラウディア・ルフィーナの友人。それは父親どうしの仲が悪いからわざとそうしているのかもしれない。バツイチで実家の財産もあるし亡夫の遺した鉱山などもあるし すごい資産家。現在は独身生活を謳歌中。もののわかった大物っぽい女性。

【アエリアヌス】ヘレナの弟の上の方でファルコとは嫌いあっている。行儀と気立てが悪い。アエリア・アナエア(の資産?)に気がある。

【アトラクトゥス】→クインクティウス・アトラクトゥス

【アナエウス・マクシムス】バエティカの大地主らしい。有名なセネカと同じコルドゥバ一門らしい。ローマからヒスパニアに移住してきた最初のローマ人の家系。

【アナクリテス】密偵頭。ファルコとは熱烈に憎しみあっている。それは共通の仕事でファルコの方が秀でているからだそうだ。ストーリー的には重要な役を振られることは(あまり)ない。

【アパート】ファルコのアパートはおんぼろの6Fで昇るのがなかなかたいへんなのでファルコは暗殺者が二の足を踏んでくれないかなあと期待している(かもしれない)。でも最近他のアパートに引っ越したところ。洗濯屋のおばちゃんが大家さん。

【アルキメデス式走行距離計】ステルティウスが開発したメカ。自分の貸馬車に取り付けていて走行距離に応じて代金を徴収する。

【アンフォラ】魚醤のたぐいらしいが。やっかいなおみやげ。

【イタリカ】ヒスパリスの近くの高級住宅街。ヒスパニアで最初にローマ帝国が入植した地。

【ウェスパシアヌス】ファルコ時代のローマ皇帝。歴史上は賢帝とされている。この人と息子たちの時代に、ネロの時代の放蕩からローマは立ち直った。コトがあるとファルコはこの人の命を受けて働くことになるが、なかなかシブい人で、ファルコの望むような報酬は出さない。基本的にはファルコのことを気に入っているように見える(単にいつ壊れてもかまわない「道具」として、だろうが)。

【ウァレンティヌス】感じのいい若いフリーの密偵だったが殺された。確実、迅速、品がいい、正確と評価されていた。不確実、遅い、品が悪い、ええかげんのファルコとは気が合いそうだ。

【オプタトゥス】ヘレナの父親が手に入れた農園の管理人。デキがよすぎるのと無口なのとでファルコは不信感を抱く。クインクティウス・アトラクトゥスの小作人だったことがある。

【かあさん】ファルコの母。大勢の子どもを育ててきた肝ったま母さん。

【金持ち】《金持ちの若い男ってのはどこまでも運がいい》(byファルコp.336)

【カミルス・アエリアヌス】→アエリアヌス

【カミルス・ウエルス】ヘレナの父。デキムス・カミルス・ウエルス。元老院議員。ひょうひょうとしたおやじで娘たちを愛している。ファルコとヘレナの仲に困惑はしているが娘が選んだのだからしかたがないという態度。

【キュザクス】バエティカの荷船業者らしい。ノルバヌスとつるんでいるが仕事がらしかたないので。

【クアドラトゥス】→ティベリウス・クインクティウス・クアドラトゥス

【クインクティウス・アトラクトゥス】太った元老院議員。バエティカ・オリーブ油生産者協会のもっとも熱心な会員だそうです。偉そうなヤツ。

【クインクティウス・クアドラトゥス】→ティベリウス・クインクティウス・クアドラトゥス

【グナエウス・ドルシルス・プラキドゥス】インクの染みだらけの背の低い男。バエティカの通商の監督官。ネロ時代の帝室解放奴隷。

【クラウディア・ルフィーナ】リキニウス・ルフィウスの孫娘で、クインクティウス・アトラクトゥスの息子と結婚する予定。ヘレナの見立てではほんとうに気立てのいい娘。

【コルドゥバ】ヒスパニアにあるコスモポリス(さまざまな血統の人々が混在する都市)。ローマ地区とヒスパニア地区がすっぱり分けられている。

【コルネリウス】バエティカの前任の財務官。評判のいい若者。その後のがデキが悪すぎる?

【コンスタンス】リキニウスの孫。なんとかひとかどのものにしようと周囲は努力しているが無駄なことだとクアドゥラトゥスは考えている。

【ステルティウス】バエティカの馬車業者。ローマ軍出身。メカ好きの変人(とファルコは思った)。

【スパンキー】ルキウス・アナエウス・マクシムス・プリムスの愛称。どんちゃん騒ぎの催し方をよく心得ている若者。の息子。ファルコをして自分の息子でなくてよかったと思わせた。

【すべての道はローマに通ず】ローマ軍の得意は土木工事。軍団をスムーズに欧州中に向かわせることができるように広い道と都市の元になる砦を作りながら進軍した。結果的にすべての道はローマに通じることになったが元々はローマからならどこにでも行くことができたというべきか。

【セリア】本名かどうかはわからないが、便宜上この名前で通す。ローマで起こった殺人事件の最有力容疑者の踊り子。プロの殺し屋だとファルコは考えている。

【総督】バエティカ属州総督。名前は出てこなかったように思う。ウェスパシアヌスの腹心だが役目がらバエティカ社会に取り込まれてしまっている。

【ティトゥス・カエサル】ウェスパシアヌスの長男。次期皇帝。ヘレナにちょっかいを出すファルコの恋がたき。それなりにファルコのことを認めてはいるようだがどこか出張先で死んでもかまわないとも思っているようだ。せっかちで「期限はおととい」というタイプ。

【ティベリウス・クインクティウス・クアドラトゥス】バエティカの新任財務官。クインクティウス・アトラクトゥスの息子。ハンサムで魅力的な青年。ゆえにヘレナは信用できないと思っている。中身は空っぽなのに確実に成功者になることが保証されている。オプタトゥスはライバル心を燃やしている。友人を平気で非難し、すべて金に換算する人格。醒めた皮肉屋で思ったほど頭は悪くないかもしれない。総督閣下には好かれてはいないようだ。役所の連中は「偽善的な役立たず」だと考えている。見かけにだまされていない人にはすこぶる評判が悪い。ちょっぴり黒い過去がある。

【ドティ】ルキウス・アナエウス・マクシムス・アエリウスの愛称。どんちゃん騒ぎの催し方をよく心得ている若者。の息子。ファルコをして自分の息子でなくてよかったと思わせた。

【奴隷】奴隷といっても今で言えばサラリーマンみたいなもんで、けっこう重要な地位にはつける(まあ、サラリーマンは、考えてみれば奴隷ですわな)。解放奴隷になって市民権と選挙権を得ることができる道もあったらしい。この当時のローマはかなりの部分、すぐれた奴隷たちが運営していたようだ。えらい人たちの秘書や家庭教師くらいまでは普通にやっていたらしい。

【ヌックス】ファルコとヘレナのもじゃもじゃのみすぼらしい愛犬。散歩に連れて行って道に迷って戻ってこれなくなったらいいがとファルコは考えている。

【ネロ】有名な暴君。最初はいい皇帝になれそうだったがどこかでヘンな扉を開いたみたいだ。塩野七生さんの「ローマ人の物語」によると、金遣いは荒かったが民衆にはけっこう受けてたみたいなフシもある。ファルコの物語が始まった時点ではもうこの世に存在していない。この皇帝の尻ぬぐいのためにウェスパシアヌスは苦労している。

【ノルバヌス】バエティカの荷船業者らしい。アエリアヌスによると交渉人でガリア人(今で言うならフランス人か?)らしい。誰もがこいつを嫌っているらしい。ファルコと気が合うかもしれない。でもなかなか出会えず探しまくるファルコ。

【バエティカ】ヒスパニアの中の地名のようだ。オリーブ油が名産?

【バエティカ・オリーブ油生産者協会】金持ちの仲良しクラブ。名称は破壊防止法ないしは共謀罪回避のためのカモフラージュ?出てくる料理はそれらしくヒスパニア系。ポンペイウス家支援やヒスパニア貿易促進が目的ではないらしい。出世するのがめんどくさくなるような体験をファルコにさせてくれた。

【ヒスパリス】バエティカの街のひとつらしい。ヘレナんちの農園からはちと遠い。夏至の頃の日差しの強烈さはローマ帝国一。

【ファルコ】主人公。マルクス・ディディウス・ファルコ。探偵さ。皮肉っぽいもの言いをし他人を不愉快にさせる名人で、かかわった人間はだいたいこの男を嫌う。すべてが二流の男だが恋人だけは一流。戦闘力は並みの男よりは少し強いという程度か。暴力沙汰ではそれなりに危機に陥る。このお話はもともと老人となったファルコが若い頃を思い出しているというような設定となっていたが老ファルコがどんな状態かは不明。

【フェレット】ルキウス・アナエウス・マクシムス・ノウァトゥスの愛称。どんちゃん騒ぎの催し方をよく心得ている若者。の息子。ファルコをして自分の息子でなくてよかったと思わせた。

【プランサー】ファルコがアナエウスからもらった老いぼれ馬。名前は俊足の意味だが本人は植物学者になりたかったのだろうとファルコは思った。

【ブリタニア】今のイギリス。ここでの任務でファルコは銀鉱山の奴隷として厳しい仕事をさせられた。

【ペトロニウス・ロングス】愛称ペトロ。ファルコの親友。家族ぐるみのつきあい。他のだれも信用できなくともこの男は信用に足る。どこかの警備隊の隊長さんだっけ。仕事ぶりはファルコの友人としては不思議なことにとても誠実。

【ペレッラ】オリーブ油生産者協会の催しの常連ダンサー。だが…。→セリア

【ヘルウァ】奴隷。オリーブ油生産者協会の饗宴を取り仕切った。東洋系で言われたことをすべて間違えて取るように見える人物。ひどい近眼だったらしい。

【ヘレナ・ユスティナ】ファルコの恋人。当然ヒロイン。元老院議員の娘なのでファルコとは身分がちがうのでこのままでは結婚できず、ファルコが出世したい(あるいは金が欲しい)と思う原因となっている。頭が良く親切で気の強い女性。ファルコとの恋はかなりこの人を苦しめている。ファルコと出会う以前に不幸な結婚をしたことがある。男運は良くない?ハンサムな男が嫌いで、ファルコは自分の場合は例外だったのだと考えている。

【間違い】密偵の世界では日常的に遭遇する危険だとか。

【マルマリデス】ステルティウスのところで働いている解放奴隷。楽しそうに仕事をしている細い男。

【密偵】と書くとなんだか隠密みたいだが、まあ個人営業の探偵みたいなもんだと考えたらいいのでしょう。もちろんスパイ業も業務範囲のひとつ。でもファルコは、目立ちすぎるし、調査はともかく、スパイには向かんと思う。いったん仕事に入るとだれも信用できない(もちろん、だれも信用してくれない)。依頼者すらも。

【モムス】奴隷監督官。ファルコとはそれなりに親しいらしい。どのていど親しいかといえば、まあ、ファルコを殺せと命令されたら特に悩みもせず殺せる程度の親しさだろうと思われる。

【ユスティヌス】ヘレナの弟。女優の尻を追いかけることを覚えた。

【ユリア・ユスタ】ヘレナの母でヘレナより辛辣な皮肉屋。

【ラエタ】クラウディウス・ラエタ。皇帝官房長。解放奴隷の頂点にいる。クインクティウスとはあまり仲は良くないらしい。アナクリテスともあまり仲が良くなさそうなのはファルコにとっては少し味方に近い(かもしれない)。でも敵の敵は、やっぱり敵かもしれない(ファルコにとってはその可能性の方が強い)。味方は一種類しかいないが敵は何種類もいるから。

【リキニウス・ルフィウス】バエティカの大地主らしい。オプタトゥスはこの者を信用できると言った。孫はコンスタンスとクラウディア・ルフィーナ。

【ルキウス・アナエウス・マクシムス・アエリウス】→ドティ

【ルキウス・アナエウス・マクシムス・ノウァトゥス】→フェレット

【ルキウス・アナエウス・マクシムス・プリムス】→スパンキー

【ルフィウス家】今のトップはリキニウス。生粋のヒスパニア人の家系。

【レニア】洗濯屋の女主人。ファルコの前に住んでいたボロアパートの大家さん。最近結婚したイメージとしては「トリック」の大家さん。

【ローマ】ファルコの時代は古代ローマ。当時のヨーロッパをほぼ統一支配していた。支配される前は抵抗したが後にはローマに支配されたことがステータスになった。イギリスなんかは支配されるのが遅れたのでいまだに田舎扱いされているらしい?参考資料として塩野七生さんの「ローマ人の物語」の少なくともウェスパシアヌス一族が出るところまでは読んでおくと、このファルコの物語はとても楽しくなります。


『ハコの牧場』北村恵理 [座右の書こうほ]

『ハコの牧場』北村恵理・著/金井田英津子・画…福音館書店(2006年・1600円)

《はてな年間100冊読書クラブ》

ハコは北海道の牧場の女の子。仕事はなかなかたいへんだし華々しいこともとりたてて起きたりしないけどわくわくするよな生活で…。「大草原の小さな家」とか「やかまし村」とか「やまのたけちゃん」とかを思い出しました。やっぱり、うらやましいかな。

《はてな年間100冊読書クラブ》

オンライン書店ビーケーワン:ハコの牧場

【青木】長期の実習生。

【明子】叔母。新潟に住む。ハコは初めて会う。毅彦、富貴子、陽介を連れてくる。夫は医師らしい。

【旭日】体は小さいが道産子の血を引く力の強い馬。

【勇】クラスメート。

【石狩川】近くを流れる川。

【おかあちゃん】雪の女王を読んでくれている。

【修おじちゃん】ハコの父の弟。ハコと幸子は「サムおじさん」とか「サムおちゃん」とか呼んでいる。

【おじいちゃん】牧場の中心人物。姿勢がよくておしゃれ。おばあちゃんが讃美歌をうたっていたその声だけを聞いて結婚を申し込んだ。怒ったときは怖くてどなり声は雄牛より大きい。なぜか、近所の沼に来るカモをととても大事にしている。《自然相手に暮らすには、きょうだけ見ていたらやっていけないぞ》(p.72)

【お寺さん】田舎ではだいたいお寺の住職さんのことをこう呼ぶ。うっとこもそうでした。ハコの友だちのやよいちゃんち。

【和男】クラスメート。

【かた雪の日】春前の現象。一度溶けかかった雪が夜の寒気でふたたび凍り堅くなる日。道も何も関係なく、どこへでもどこまでも歩ける日。子どもたちの遊び以外にもものを運ぶのに最適。家だって運べる。

【ガッチャ】スケートの刃を革ひもで長靴につけた代用スケート靴。

【客土】作物の育成に向かない土地によそから土を持ってきて肥沃にする。雪解けを早める効果もある。とてもきつい作業らしく、この洗礼を受けると人も馬も気性が荒くなってしまうのでお母さんは嫌っている。

【清子ちゃん】世津子おばさんちの子。毎年正月には遊びに来る。幸子と年が近いので仲がいい。一人だけ中学生なのでいとこたちの中でちょっと仲間外れ?

【恵子】ハコの友だち。お父さんは農協の人で最新の少女雑誌を買ってきてくれる。ハコの家では雑誌やマンガは読んではいけないことになっているので恵子ちゃんちで読む。

【浩次おじさん】お父さんのすぐ下の弟。東京に住んでいる。顔はお父さんに似ているそうだが背は低い。息子は太郎くん。

【坂西】長いこと牧場で働いている人。

【幸子】ハコの姉。5年生なので3歳ちがいか。ハコはさっちゃんと呼んでいる。漬物はくさいので嫌い。

【佐代子】いとこ。望おじちゃんの娘。

【清香】馬。りんとしていていつも悠然とかまえている。

【実習生】牧場に働きに来ている人たちの総称?ハコたちにとっては「お兄さん」という意味。

【進】実習生。夏が過ぎても帰っていかなかった。隣村の牧場の息子だがつぎたくないようでイヤイヤ仕事をしているので「楽しんでやらなくっちゃ」と常々言っているらしいハコのおじいちゃんの元に修業に来ているがやはりあいかわらず不熱心な感じ。

【誠一】実習生。少女雑誌にでもでてきそうな空色のシャツの少年。高校をやめて実習生として来たらしい。夏が過ぎても帰っていかなかった。彼のおかげでハコは洗濯するのを専門にしている店があるのを知った。

【世津子おばさん】お父さんのお姉さん。江別に住んでいる。

【貴子】叔母。東京に住む。夫は大学の先生らしい。

【多喜子】おじいちゃんの妹で札幌に住んでいる。

【武郎(たけお)】ハコの父。ハコが2歳のときに亡くなった。

【毅彦】明子おばさんの子。将来父のあとをついで医師になるしかないと思っているのかもしれない。

【田所先生】2年1組の担任。おじいちゃんと似た(厳しい)目をした新任の先生。

【太郎】浩次おじさんの子。まだ小さい。野球選手として早慶戦に出るのが夢。

【ヅキ】英彦くんの馬。額に三日月の白い模様があるのでヅキ。おとなしくて人なつっこい。

【漬物】幸子は漬物が嫌いだが、そのせいでハコはたいへんな目に?

【哲史】学校のとなりの雑貨屋の子ども。先生たち御用達のようで学校に関する情報は速くて正確。

【中田商店】道はここで分かれ、片方はお寺さんに、もう片方の道は坂西さんの実家にたどりついたりします。

【ニシン】この辺ではニシンが食卓に並ぶと春だなあと感じる。大量に購入されてしばらくハコたちを悩ませる。かつてはたくさん獲れて「ニシン御殿」なぞというものができたりしたようだが今はそれほど。

【農繁休暇】五月の末、村の小学校と中学校は子どもに田植えを手伝わせるための休みに入る。そういえば、ウチの学校ではありませんでしたが、そんな休みを取れる学校があると聞いてうらやましがっていたことを思い出しました。ハコのように農家の子でなければただ休むだけですが、農家の子にとっては学校の方がマシだったでしょうけど。

【望】叔父。札幌に住んでいる。望おじさんちの子は思ったことをなんでも口にするのでハコはなかなか気を使う。おばあちゃんの実家でもあるこの家ではハコのひいおじいちゃんとひいおばあちゃんはプロテスタントの洗礼を受けているのでクリスマスを盛大に祝い親族が一同に会する。

【紀子ちゃん】世津子おばさんちの子。毎年正月には遊びに来る。幸子と年が近いので仲がいい。将来の夢は歌手。

【バーク】本名をプロスペクトバークという名前の雄牛。品評界で特賞をとった。

【ハコ】主人公。森崎春子。牧場の子。いつもおこられてばっかり。物語開始時で小学2年生に進級したところ。運動会ではいつも2等で、妙に他人をイライラさせるらしい。将来の夢はアパートに住む人になること。

【英彦】5年生。馬のヅキに乗っている。

【平井】長期の実習生。

【広沢先生】2年1組の新任の補助教員。大学受験の勉強中、ということは大学に行く前に教員になっていたということですね。

【富貴子】明子おばさんの子。将来の夢はお嫁さん。

【ヘンドリック】雄牛。

【雅人】貴子おばさんの子。将来の夢は学校の先生。

【守】やんちゃで通っている6年生の少年。ガキ大将らしくめんどう見はよさそう。

【光也】貴子おばさんの子。東京っ子らしく洗練されている。自分をミッチと呼んでくれと自己紹介した。星が好きで将来は天文学者になりたい。いとこたちの中ではリーダー格になってしまう。

【森崎牧場】ハコの家。明治時代から続くわりと歴史のある牧場。2年生の遠足は森崎牧場なのでガッカリ。

【山上先生】1年のとき担任だった女の先生。おさげが腰まで伸びたピアノの上手な先生。

【やよい】お寺の子なので幽霊なんて怖くない。お兄ちゃんがいる。片道1時間半かけて学校に通っている。

【雪江】坂西さんの恋人。次の春には結婚する。

【雪虫】雪が降るちょっと前に大量発生する。人の体にぶつかっただけで動かなくなってしまうくらい弱い虫。

【陽介】明子おばさんの子。将来の夢は船乗り。

【ラック】森崎牧場の犬の名前はラックと決まっているので、今のラックは4代目。お寺さんの自転車がおじいちゃんの自転車と似ているのでしじゅうついて行ってしまいお寺さんの周囲をうろちょろしている。牛乳が嫌いで味噌汁が好き。臆病。牧場には犬が必要らしいがあまり役に立っていないもよう。だったが…。


『ギャラリーフェイク(28)オリエント急行オークション』細野不二彦 [読書・鑑賞]

『ギャラリーフェイク(28)オリエント急行オークション』細野不二彦…小学館ビッグコミックス

サラの万華鏡。オリエント急行でのオークション。絶大なる影響力を持つアマチュア映画評論家。出所した美術品専門窃盗犯。サラの乗った飛行機が墜落?老人ホームの柿右衛門。フェイツエイの拾ってきた幸福の王子。

《はてな年間100冊読書クラブ》

ギャラリーフェイク 28 ←bk1へ

ギャラリーフェイクに関するフェイクなリストを下に置きます。

【この話は…】フジタのギャラリーといっしょで、虚実ないまぜた美術の世界を描く。

【相川欣也】モモ子さんに惚れてるキャバクラの使用人。けっこうすご腕の鍵師らしい。

【青山新ノ輔】渋谷の骨董商。墻番組の「ズバズバ家宝鑑定局」に出ている人気者。中島先生が原型か?

【アジス・アサド】イラクの警官。かつて江波教授のもとでフジタたちとともに遺跡を発掘していた。

【アステカ文明】唄世紀から蔚世紀にかけてメキシコ中央高原に栄えたインディオの文明。(挟��犬茲蝓�

【アダムス】映画のプロデューサー。大コケした。

【アドルフ・ヒトラー】エゴン・シーレが美術学校に合格したその試験に不合格だった凡庸な画家。のちにドイツの独裁者となる。

【アユタヤ】タイで唄~姥世紀に栄えた古都。

【アルマス】ネアンデールタール人の生き残りと言われている。コーカサスで接触談がある。

【アリス&ルイス・コッホコレクション】アンティーク指輪の世界的コレクション。コッホはドイツの老舗宝石店ロベルト・コッホ社の創始者。

【アンソニー・カーティス】憶世紀オックス社社員。フジタをカイザーのところに案内する。

【アンナ】ハンスの恋人。

【飯田豊和】ノンフィクションライター。

【漁火亭】フジタいきつけの居酒屋。悪ガキがいる。

【石津真理絵】ピーリングの技術者。

【イタチの辰蔵】美術品専門の窃盗犯。目利き。

【伊藤若冲】鰻蔚~姥旭。江戸中期の画家。ニワトリなんかで有名。いまや大人気画家。

【犬塚墨堂】著名な陶芸家。書にも一家言持っていた。現在は老人性痴呆症。ある重要キャラの実の父親。

【猪俣】発掘品の捏造をして考古学界から追放された発掘家。作者はこういう人間的な弱さを感じさせる人物にシンパシイを感じるようだ。ぼくも、自分の中にある弱さに気づいているから同じ立場ならやっちゃいそうだなとも思え、シンパシイを覚えたりする。

【インディアン・ジュエリー】北米大陸南西部のネイティブアメリカンがうみだしたジュエリーでトルコ石と銀を組み合わせて作る。

【ウィークエンド・フリーマーケット】ニューヨークの週末に開かれるフリマ。入場料1ドル払うと手のひらにスタンプを押してくれて、何度でも出入りできる。

【ウェグナー】ハンス・福ΕΕД哀福次�妊鵐沺璽�硫閥餾邁函H爐虜遒辰唇愡劼蓮岼愡劼涼罎琉愡辧廚噺討个譴襦�

【魚住】美浜の元手下。

【老齢(うば)の桜】毎年花をつけるわけではない。

【裏ロム師】パチンコのギャンブル性を高めるために改造厦佑鮑遒誅�罅0稻 �

【運慶、快慶】東大寺の仁王像を作った仏師。

【永仁の壺】加藤唐九郎が作ったとされる重文にまで指定された贋作。

【エカテリーナ・コラシニコワ】「エルミタージュの女帝」と呼ばれる辣腕学芸部長。

【エキスパート】オークション会社の営業員みたいなもの。価値のある品を集めてくるのが重要な仕事。

【絵金祭り】高知の赤岡町で催される。幕末の絵師弘瀬金蔵、通称絵金の屏風絵を町の通りに展示しろうそくの灯で見る。場所はどこかは知らなかったけど写真で見たことがある。暗くてハデで幻想的で、一度実物を見てみたいもの。

【エゴン・シーレ】ウィーンの画壇をゆるがした夭折の画家。以前、奈良やったかなあ、展覧会が開かれたとき見に行ったけどすごい疲れた。緊張を強いる絵やね、あれは。

【江副ルミ】売れっ子モデル。モデルへの道を作ったのはフジタ。

【エドワード・ホッパー】厩世紀の隣に生まれ厩況年死去したアメリカの有名画家。街角の酒場を描いた「深夜の人々(ナイトウォーカー)」が有名。

【江波教授】イラクの遺跡を発掘調査していたが謎の死をとげる。広島カープのファンでいつもカープの野球帽をかぶっておりカープの話をしはじめると止まらない。考古学者としては天才。頭髪の薄さがコンプレックス。

【エボラ出血熱】致死率弘%に達する恐ろしい伝染病。これまで人間にとっては森林の奥に潜んでいたが乱開発により表に現れてくるようになったとも言われている。

【エミル・パウケル】オリエント急行でのオークションに参加した謎の乗客。

【エリカ】ドンくさい介護士。

【エリザベータ・デル・ジョコンダ】自称フジタの隠し子。母を亡くしフジタを頼って日本に来た。サラのホテルに同居中。愛称リザ。歌はうまい。

【漫Ε疋福璽謄�枡鐱椶痢屮丱��廖淵侫献臣漫砲燭舛某裕だ簑腓離屮薀鵐鼻�

【エルミタージュ美術館】ロマノフ家の財宝やロシアの豪商たちが買い集めた美術品卸伊鍰世鮟蟷�垢覽霏腓僻�儡曄H�儖�ゲ箸覆乕�差圓?燭い箸魁�

【エルドラド】南米に眠る伝説の黄金郷。

【大沢ちえり】ツアーコンダクター。海外の骨董オークションの案内したりした。身勝手な客たちに大苦労。

【お嬢様学校の文化祭のバザー】何も知らないお嬢様たちが家から持ち出して来る上等な品が安く買える穴場。

【オットー伯爵】エゴン・シーレのコレクター。

【小仁多太】高校時代いじめられっこで、フジタのもとにお金になりそうな仁王像を持ってくる。今の商売は…名前でわかるかな。

【オリエント急行】過去に一度だけ本当に殺人事件が発生した(とこのコミックスではなっている)。

【オリバー・レノックス】ボストンの画商でうさんくさいヤツらしい。

【カール】ハールマン教授の助手。

【カイザー】毒舌で知られているアマチュア映画評論家だが米国映画界に君臨している?ネットで批評をしているらしい。トレーラーハウスで暮らす太っちょの人形コレクター。

【ガウディ】スペインの天才建築家。

【柿右衛門】江戸時代に有田で生まれたカラフルな磁器の総称。

【額縁】洋画の額縁は時代、様式の違いがあってけっこう複雑で奥が深いらしい。

【額面落ち】金額が印刷されていない切手のミスプリ。

【カスタムナイフ】職人が手作りするナイフ。

【仮想美術館】ネットでつながってパソコンで絵が見られる美術館などのサービス。

【カッパドキア】トルコの奇岩がたくさんある地域で迫害を逃れてきたキリスト教徒の地下都市が発見された。

【加藤唐九郎】一流の陶芸家。「永仁の壺」事件の贋作でも有名。だけどことに名前に傷はつかなかったように思える。

【カナン・ファウンデーション(基金)】ナチスの美術品を調査している。

【蟹の盃】江戸時代の大名や商人に大人気の金属製で横に歩くからくり。フジタが手に入れたものは、オプションでこれを手にした者は心臓が悪くなるという因縁つき。

【カポネのランプ】アル・カポネが死ぬときに病床にあった。隠し財産の在処を示しているかもしれない。

【亀ケ岡】発掘調査に命をかけた男。フジタにあるモノの復元を依頼する。

【加茂水仙】茶人。三田村小夜子の古美術の師匠でもある。最初はフジタをこらしめるために登場するが、けっこうウマが合う。

【鴨田晴彦】人気お天気キャスター。妙に羽振りがいい。

【カヨ】矢野の元恋人。

【哥窯】宗を代表する六つの窯のひとつ。ほかには定窯(ていよう)、汝窯(じょよう)、官窯(かんよう)、釣窯(きんよう)、龍泉窯。

【カラーセラピー】色による人体への影響を考慮し、健康を増進させるという説。

【カルロス】裏世界のブローカー。美術品盗賊団のボスでもある。

【皮鯨】唐津のひとつ。器の口縁の鉄釉を鯨の皮に、器自体の色を鯨の身の色に見立てた。皮鯨のぐい呑みは酒のみあこがれの的。

【川口京介】ベトナム戦争を撮影した戦争カメラマン。行方不明。

【瓦刑事】美浜を追っている。

【神田神保町】いわずとしれた世界最大の古本屋街。唄阿發療垢�△襪箸いΑ�椶�眦豕�砲い榛◆∨萋釮里茲Δ帽圓辰討燭覆◆�

【キクシマ】オートクチュールの国内大手。オバサン向けで先は見えている。春奴の実家。

【北小路】作家。ときどきカンヅメでサラの住んでいるホテル・ニュートントーキョーにやってくる。

【北白川隆一】大東亜生命株式会社総務部部長付。要するに窓際族のさえないじいさん。しかし美術好きの前社長といっしょに美術品のコレクションをしていた目利き。挟�粘覿箸量症陛犬隆覯茲砲�蟒个気譟∋暗賃軸枋垢魃譴亡�?侫献燭抜悗錣辰拭��螢爛箸�イ?�

【木戸】腕利きのニンベン師。完全なものが作れすぎてヤル気を失いつつある。今はイメクラ経営者。自身は婦警プレイが好き。

【ギャラリー・フェイク】藤田が営んでいる画廊。裏で何をやっていることやら。それにしても、港の倉庫にあるみたいだがいいのかなあ、潮に近い場所で。

【キュー植物園】ダーウィンの植物標本を保管している。

【ギュンター・ブーフハイム】旧東ドイツの無名画家。ある人物とそっくりの風景画を描く。

【行基】貴族のためのものだった仏教を庶民レベルの信仰まで広めた人。

【玉(ぎょく)】中国で彊旭年にもわたり尊ばれてきた石。角閃石と輝石を加工した工芸品。

【清四郎】亮太のベイファイターでのライバル。

【ギル・ベイカー】世界的大富豪で病床の母親のために「窓の絵」を探している。マルチソフト社の会長。モデルというわけでもないが、ビル・ゲイツが原型なのでしょう。

【金唐紙(きんからかみ)】欧州の王侯貴族の壁を飾る革をプレスして彩色した金唐革の革を日本人が和紙に変えたもの。

【金融絵画】銀行に差し押さえられた絵画。バブル期に日本人が買いあさったものが多く存在する。

【ぐい呑み】手のひらに乗るくらいの小さな器で酒を注ぐといい感じ。

【国光】短刀(日本刀)の名手。西洋のナイフと異なり刃そのものの美しさを追求した。

【組香勝負】何種類かの香を組み合わせたものを当てる勝負。

【クリムト】有名画家。

【ゲスト・リレーション】ホテルの宿泊客の要望を聞き対応する役職。最近よく聞くコンシェルジュってやつ。

【ケント・フォレスト】鉄道評論家にして鉄道グッズコレクター。何かの目的を抱いてオリエント急行でのオークションに参加した。

【黒沢辰之】木工の人間国宝だった。椅子を作るために保護区域のスギを無断で伐採したらしい。

【携帯電話】湿度の利器。

【古伊万里】なぜかアフリカにあった。

【小梅おばさん】フジタのいるアパートの住人(管理人ではないと思うが)。息子は超ゴージャスな相田病院の院長。

【小金沢リョウ】元イラストレーターで今は売れてるマルチタレント。

【ゴーギャン】タヒチをモチーフに数々の絵を描いた有名な画家。タヒチに彼の絵は一枚もない。

【古裂(こぎれ)】古くなった和服をバラしたもの。昔の人はそれを再利用していた。

【コスコフ】ソ連軍の兵士だったが、いまはなぜかムスリム。

【五爪の龍】皇帝だけしか使えなかった紋。

【古地図】王侯貴族のもの?

【骨董屋】《骨董屋っていうのはな、客が一人でも食っていけるものさ。金払いのいい客さえつかんでいればな。》(蔚巻隰蔚院�

【コパロアーニ】グルジアのある村の村長。チクワーゼ一家と村長選の最中。

【佐江木普三】巨匠。

【佐伯祐三】若くしてなくなった洋画家。パリを描いた。姥晃~厩恩。

【ザグ】コパロアーニのとこで使っている男。人種が違うようだ。

【桜木】桜花興業(ヤクザ)の女会長。アール・ヌーヴォーの作品に入れ込んでいる。すんごい入れ墨を彫っている。

【サグラダ=ファミリア教会】ガウディ設計の建築物。バルセロナの象徴。完成しない(でほしい)作品。

【ザナバザル】モンゴルの僧。色っぽい仏像を作った。彼の作品はいずれも国宝級。

【佐野乾山】乾山が栃木の佐野に一時住んでいたという言い伝えと、発見された屋暗世砲�茲嶌酩覆凌心罎鬚瓩阿訛臍?阿��?�海蝓△笋�討Δ笋爐笋里Δ繕罰Δ離織屐爾箸覆辰拭�

【サラ愁魯螢侫 曠劵蹈ぅ鵝覆任靴腓Α法C翕譴里気觜颪慮飢���△觧�錣鬚?辰�韻縫侫献燭房罎�譽�礇薀蝓次Ε侫Дぅ�覇��海箸砲覆辰拭H狃�領�麓造襪里��充体イ譴靴討い襪曚匹猟饗膓盪�舛妊曠謄襦Ε縫紂璽肇鵐函璽?隋爾離┘哀璽�謄�屐Ε侫蹈△留飢換羲爾琶襪蕕靴討い襦�

【三条公彦】テレビでおなじみのコメンテーター。著書多数。贋作や二流品を愛す。《一級品の放漫より二級品の安らぎ!》。財界四天王と呼ばれた三条公秀の息子。

【ジェイド】フェイツイの店。

【ジェームス・ハウザー】インディアン・ジュエリーの商売をしようとニューメキシコに来た男。フジタに借金があるらしくネチっこい取り立てに悩まされている。兄は先祖伝来のジュエリーを作り続けるガンコ職人。

【ジェラルド】リザのマンティーニャ音楽院初等科での同級生。悩みがある。

【宍戸文夫】元動物園の飼育員で定年退職後美術館でボランティアを始めた。

【地震観音】地震予知をした観音。

【地蔵大作】一流料亭の主。人を引きつけるカリスマ。自身には鑑定眼はないが、鑑定眼のある多くの知人を持つ。フジタの才能を高く買っており、裏の仕事ではなく陽の光のあたる場所で活躍してもらいたいと思っているが、フジタにとっては大きなお世話で、逃げ回っている。どちらかといえばフジタが押され気味の戦いになっている。

【始祖鳥】姥彊年ドイツのゾルンホーフェンで化石が出土される。化石標本七体のうち三体目のものは盗難にあい行方不明。

【ジッポー】アメリカ製の鉄でできた無骨なライター。愛好家多数。たばこすいならひとつは持っている、かもね。

【地見】船村元太郎の弟子だが佐伯祐三の絵の鑑定のとき船村の判断に異をとなえた。

【ジャンヌ・ダルク】いわずと知れたオルレアンの乙女。英仏の戦争で祖国フランスのために戦った少女。

【ジャン愁檗璽觸香本】調香師。世界に屋人くらいしかいないとされる「鼻(ネ)」の一人。

【醤油】フジタはさまざまな味付けの醤油を金魚に詰めて外国に持って行ってるらしい。中身はさしみジョーユ、ワサビジョーユ、ぽんずジョーユ、おろしジョーユ、みそだれ、ゴマだれ、續祟�

【ショーン】ぶったくりショーン。大女。カポネのランプを探している。ラモスの…

【ジョコンダ】ジョコンダ夫人はモナ・リザの有力なモデル候補。

【ジョゼップ=マリア・ジュジョール】ガウディと同時代の建築家。協力者でもあった。ガウディ作品の色彩面担当?

【白木みづほ】石津真理絵の妹。

【ジル・ド・レエ】ジャンヌ・ダルクの同志の一人。その後の猟奇的な趣味により「青髭」として有名。

【シルビア・マルソー】サザビーズの営業部員。オリエント急行を借りきったオークションの企画を立てる。固�哀┘?好僉璽箸箸靴討離妊咼紂軸覯茲鬟侫献燭帽麌召気豸�屬靴討笋蠅燭い隼廚辰討い拭�

【シンハ】インドのえらそーな坊さん。

【スワン】ヨコハマの骨董店でいぢわるな婆さんがひとりで切り盛りしている。

【関根潤】宇宙飛行士。フジタとは美大の同期。

【瀬古】セドリ師。フジタに落丁のある本を売りつけた。

【セドリ師】店舗を持たず全国から掘り出し物を買い集め高く売って儲ける古本屋。

【泉岳寺るみ】

【千手堂】会員制のお高くとまった時計屋さん。自分の手作り時計を一本外伊鉧澆馬�靴杷笋蝓�磴辰討�譴真佑世韻�餔�砲覆譴襦�海譴犬秕η笋砲覆蕕覆い辰董K佑了�廚皀��璽弔任呂覆�璽鵐泪ぜ阿任后�

【千利休】茶人。茶の聖典「茶経」を書いた陸羽と名前の音が似ている。

【副島種臣】幕末の志士で明治になってからは郵政大臣や外務大臣を歴任した。切手にもなった人らしい。フジタはこの人の書を日本の歴史上の最高峰と言った。

【ターナー】ウィリアム・ターナー。鰻卦~姥輝。日本でも人気の湿っぽい作風。ぼくも好きです。

【大ドイツ芸術展】ナチスは古典的な芸術を賛美した。

【頽廃芸術展】かつてナチスが当時の前衛芸術を「頽廃」の名のもとにさらしものにし処分した展覧会。

【高倉】こわもての警部補。ブリキのおもちゃ(ティン=トイ)好き。《コレクターって、どんなジャンルでも家族に理解されないんだよ~~~》

【田上】老人ホームにいる老人。いつもエリカさんに文句をたれている。

【高見沢ユカリ】漫画家の天王寺薫子のアシスタント。勉強家。じつは…

【滝川太郎】近代西洋絵画の鑑定家にして贋作家。

【タヒチ】南洋の楽園。ゴーギャンが暮らした。フランスにより近海で核実験がおこなわれた。

【たまえもん】家電大手の竜王電機が作ったネコ型ペットロボット。

【断簡】「鳥獣人物戯画」の失われたピース。甘世禄蟶澆�縮世靴討い襦�

【チコ】タヒチの漁師の少年。神の根と呼ばれる場所に潜れる。最後にフジタに向かって「マウルール(ありがとう)」と言ったときの表情が印象的。

【チット】アユタヤの遺物をサルベージしている青年。マリという娘に惚れているらしい。

【地動儀】風水師の使う道具。一種の地震計らしい。

【千鳥香炉】脚がありそれより高い高台がありそっちの方が接地している香炉。

【知念護人】国宝妊瓮鵝9駟�忙慊蠅垢譴个茲ぅ皀里鮗�海亡嫋泙任?襪茲Δ砲覆襪里任笋辰討詒�冑淵侫Д繊�

【チャーリー・ニコル】腕利きエキスパート。「後家殺しのチャーリー」と呼ばれている。女性のメーキャップが得意。サラにプロポーズする。

【茶経】お茶の博物学書にして聖典。陸羽という人が書いた。

【茶藝】台湾の茶道。

【ちゃぶ台】明治になってから発明された食卓。

【辻堂尚之】日本の絵画修復界の草分け。フジタと同じくポール・ベルナールに学んだいわば兄弟子に当たる。

【辻堂ルナ】フジタの手伝いをしたいとやってきた女性。ニューヨーク大学美術品修復科でスコセッシ教授に学んだと言っている。辻堂尚之の娘。なにか企んでいるようではあるが…。

【テイト・ギャラリー】ロンドンの美術館。ターナーのコレクションが目玉。

【ティンガティンガ】画家。動物たちを独特のフォルムと色彩で描きアフリカの大地と空を感じさせる。酔ったあげく暴走、射殺される。似たような絵を発達させている一派をティンガティンガ派と呼ぶ。

【塢劉塹戞曠屮螢?里�發舛磧�

【テディベア】それっぽいクマのぬいぐるみはなんでもテディベア。ルーズベルト米大統領(愛称テディ)の逸話から名付けられた。ちなみにクマのプーさんもテディベアだったはず。

【テレサ・コンティ】漫Ε疋福璽謄�離蹇璽淤榲硬皇后�

【天王寺薫子】有名な漫画家。サグラダ=ファミリア教会にヘドをぶちまけた。

【トヨタ屋旭敗】日本が誇る名車。厩況年に碍径罎里濱源困気譴織好檗璽張�次�

【鳥山】古書愛好家。山田休太郎『聖女淫楽』を探している。

【トレーディングカード】ひとつの世界観(ルール)に基づくカードゲームをするためのゲーム。人気ゲームのカードは高値で取り引きされることもある。

【トレジャーハンター・ジャンキー】宝探しの過程そのものが目的になった者。大きな発見をして大金を得てもすべて次の宝探しにつぎ込んでしまう。ラモスは自分をそれだと言う。吉岡助教授は自分を考古学中毒者と言う。皆それぞれ憑かれている。

【永嶋栄作】ツルカメというデパートを創業した成り上がりもの。骨董をたくさん集めている。

【長田ジョージ】自信過剰な美学生。三島額装のお嬢さんに惚れているらしい?

【中村館長】みはらし高原美術館の館長。東海製鉄のサラリーマンだったが飛ばされたらしい。「どんな場にあっても、仕事をする以上は一流の人とすべしッ!」というのがモットー。

【南雲圭介】鳥獣人物戯画の断簡を所持していると思われる南雲家の跡取り息子。受験生。じつはある人物の子どもかもしれない。

【沸(にえ)】日本刀の焼き入れ時に刀身に現れる荒い粒子のことらしい。

【ニコライ・カプスチン】もう一枚のモナ・リザを持っているかもしれない。エルミタージュ美術館のキュレーター。

【ニコラ・ミコノス】海商王ヌオロ・ミコノスの孫(父が早世して養子としたので息子という形になっている)。絵の才能がある。病弱。

【掘り屋】昔の窯跡から陶器やカケラを掘り出す連中。盗掘の一種。ちょっと前に朝日新聞でこういう人たちを描いた小説があったかな。

【屋旭年問題】ノストラダムスの大予言よりは信憑性のあった予言。

【ヒュミドール】湿気に弱い葉巻を守るための密閉性の高い箱。噴闘ケネディのヒュミドールには彊旭万円の値がついた。

【人魚姫】アンデルセンの童話のヒロイン。人魚姫像は首を切り落とされそのオリジナルの首はいまだ見つかっていない。

【ニンベン師】いろんな書類、証明書の偽造をする職人たち。

【ネオナチ】かつてのナチスを賛美している一党。

【ハーラ・ハレド】バグダッド大学の美人考古学者。母ライラ・ハレドの遺志をついで研究している。また、江波教授の謎の死の真相を知りたいと考えている。

【ハールマン教授】古生物学者。

【パイプ】ゴッホもパイプ派だった。

【莫高窟】敦煌にある仏教美術の宝庫。砂漠の大画廊と呼ばれる。

【パサージュ】厩世紀のパリで作られた街路と街路をつなぐガラス屋根の商店街(アーケード)。時が止まっている場所。

【ハジ】アフガン人。

【バスティアニーニ】あまりにデキが良すぎて、本人が贋作だと名乗り出ても信じてもらえなかった。

【長谷川平蔵】鬼平と呼ばれる火付盗賊改メ方のトップ。

【長谷万次】高利貸し「ミリオンローン」社長。抵当になった美術品をフジタに流している。フジタは「ハセマン社長」と呼んでいる。

【ハタ師】店を持たない骨董商。

【ハッピー・ミール・トーイ】ヘンな人形。マクドナルドなどのファーストフードの店が子供向けのセットメニューにつけているおまけの人形。大人のコレクターも多数。略称HMT。

【パパロッティ】世界澗腑謄痢璽襪琉貎諭�△觸�了劼虜庸修鮓�い世后�

【ハルス】鰻世紀オランダの肖像画家。庶民的な笑顔が特徴。

【春奴】お手製の服を見てもらいたくていづみママのゲイバーで働いている。キクシマの次男。本名春雄。

【パンガ】西アフリカ、マリ、ブアブレ村の仮面彫りの弟子。自分の才能に絶望してパリに出た。

【ハンス愁櫂奪察曠�淵鵝Ε侫.Ε鵐如璽轡腑鵑諒杆郢痢�修龍�悊気�蚣機淵凜�襯奸砲噺討个譴討い襦�

【半田】湯河原大学情報工学科教授。ギャラリーフェイクにたまに現れては真贋を判定して去っていく。

【バンチェンの壺】アユタヤの遺物。なんかすごいらしい。見つかっても国外持ち出し禁止の代物。

【ビアンキ】漫Ε疋福璽謄�亮卍后�丱好謄�▲法璽砲北テ�蕕譴討い襦�

【ピーリング】肌の角質を酸性の薬品で溶かし新しい肌の新陳代謝をうながす。

【菱沼棋一郎】フジタがカニちらし弁当を無視してまで会いにいった男。フジタに裏の仕事のてほどきをした。

【美術骨董課】スコットランド・ヤードにある美術品盗難・詐欺事件を専門に扱う課。捜査能力高し。

【美の真の所有権】《あくまでその?美?のすべてを知る者だけにある!》(牡巻)なかなか厳しい資格ですね。

【ヒュミドール】湿気に弱い葉巻を守るための密閉性の高い箱。噴闘ケネディのヒュミドールには彊旭万円の値がついた。

【広田】ツルカメデパートで永嶋の腰巾着だった男。現在はすすきケ丘店の店長。そんなにイヤなヤツではない。

【ヒロト】フェイツイが拾ってきた眉間にホクロのある美青年。絵描きにして女たらしのヒモ。その正体は…幸福の王子?

【プアマンズクラブ】香港の美術品闇マーケット。プアマンは美に飢えたる者の意。

【フェイツイ】女宝石泥棒。準レギュラー?

【深津恭子】フジタがギャラリーを始めた頃半年ほどやとった女性。流扨で再会する。

【フジタ】主人公。藤田玲次。メトロポリタン美術館の元腕利きキュレーター。プロフェッサーの異名を持っていた。表向き贋作専門のギャラリーを営んでいるが、裏では盗難品や横流し品を法外な値段で商いしている(らしい)。じつは真の美に奉仕する男(かも)。カニを愛している。況邁夏?犬泙譟�匹筌▲僉璽箸覆品襪蕕郡愀犬任魯咼鵐棔爾�気い箸海蹐�イ?�

【藤束礼一】フジタのそっくりさん。正直ものだが女に手が早い。

【藤原いづみ】自分のお店を出したママ。に見えるが男。書がうまい。

【不定時法】昔の日本の時間を測る基準。昼と夜それぞれを凝劦�靴動豺錣箸靴討い燭里乃╂瓩砲茲辰督垢気�僂錣辰拭�

【船木洋之進】作家。白神の保護運動をしている。ウェグナーの椅子を「究極の椅子」と言った。

【舟越貢】高田美術館の学芸員。頼りないパシリくん。学芸員とは思えない知識と技術のなさが特徴。眉の間に仏像のようなホクロがある。

【船村元太郎】美術会の重鎮。フジタの恩師でもある。

【プファルツ】黒白真珠。一個の真珠が黒い部分と白い部分にはっきり分かれている。

【フランク・ロイド・ライト】姥況~厩宜。アメリカの有名な建築家。日本では旧帝国ホテルが有名。

【ブリュースター】万華鏡を発明した英国人。

【古橋泰彦】かつてフジタたちとともに江波教授のもとで遺跡を発掘していたらしい。現在麻布大学の教授。

【フローラダニカ】ロイヤル・コペンハーゲン窯の最高傑作。デンマークの植物を精緻に写したテーブルウェア。名称バイエルが作った欝旭点のフローラダニカは国宝。

【プロポーズ】かどうかはわからないが。《だから、美しいと思ったものしか……そばにおきたくないんだ!》碓巻隰桶�

【ベイファイター】ベーゴマが新しい形で復活した。

【ベネチア・ビエンナーレ展】ベネチアで2年おきに開かれる国際美術展。

【ポール・ベルナール】絵画修復の大物。フジタの師匠。

【細野不二彦】作者。アニメにまでなったのでは「舶?��鵐癲廚筺屬気垢�留酥堯廚覆鵑��△襦�

【ホテル・ニュートントーキョー】サラが住んでいるホテル。サラの助言を聞いて、ますますサービスが向上?

【掘り屋】昔の窯跡から陶器やカケラを掘り出す連中。盗掘の一種。ちょっと前に朝日新聞でこういう人たちを描いた小説があったかな。

【ポロロッカ】アマゾンの大逆流。一種の自然災害ではあるが、豊饒をもたらす。

【真垣甚八】時代劇の悪党専門俳優。十手コレクター。

【蒔絵】漆工芸の装飾技術。

【牧原謙一】雲南省で多くの植物を採取、調査した淡路山大学の植物学者。

【枕木社長】鉄道グッズのコレクター。オリエント急行を借りきったオークションに招待される。養子で奥さんに頭が上がらない。

【増田幸二】将棋の名人。

【マット・ウェイン】憶世紀オックス社専務。

【マリアン】古地図屋の娘。ラモスの元恋人。

【マリーアントワネット】幻の複雑時計。

【丸山茂油樹】エルミタージュ美術館別館の館長をフジタと争う。

【曼陀羅】新興宗教団体が欲しがるモノ。

【美鈴】アンティーク・ショップ「スワン」のオーナー。偏屈な婆さん。

【ミスズ】フジタの隣の部屋でアーティスト志望の男シマちゃんと同棲している女性。

【三田村小夜子】高田美術館の館長。当初藤田を目の敵にしていた。フジタのことを嵐�侫献燭噺討屐�汽蕕離薀ぅ丱覦貳崋蝓�

【三田村みちる】小夜子と同居している妹。売り出し中のタレント。

【ミノフスキー】粒子ではない。ポセイドン・グループの総帥。サラにとってはオミヤゲを持ってきてくれていたミノのおじさん。

【美浜慎吾】美術品専門の窃盗犯だったが仕事にドジって刑務所に鞠�い燭里疎?鮴�Α�

【みはらし高原美術館】屋外に彫刻など立体的な作品を展示している。倉庫にはとんでもないおタカラが?

【宮森】フジタのアパートの屋街羲爾飽悊単曚靴討?燭い�砲皀�織�辰櫃っ法�▲縫瓩筌押璽爐離瓮�縫奪�妊競ぅ福次�庸修漏里�蕕靴��鵐丱螢�鵑覆匹陵?哨瓮�鬟妊競ぅ鵑靴討い襪�づ呂蠅魯悒拭�

【ミランダ】ラモスの娘らしい。

【ムハマンド】パキスタンからフジタのアパートに引っ越してきた男。

【ムワンギ】タンザニアで野生動物の保護官をしている男。

【メアリー・スチュワート】チャーリーの伯母。キュー植物園の職員。

【メーヘレン】フェルメールと同じくオランダの画家で認められなかった腹いせにフェルメールの贋作を多く描き専門家たちをだました。

【メリッサ】ニューヨークで高層ホテルの窓拭きをしている若い女性。自分が仕事をしたビルにパンプキンのHMTを接着剤で貼りつけてくる趣味あり。そのビルはあたしのビルよ!!

【毛利ハルオ】三島額装の見習いでお嬢さんのアッシーくん。天才かもしれない。

【矢野】ヒットマン。逃亡中。

【ゆきわ屋】北国の温泉宿。フジタのなじみ。女将はフジタのファン?名前は江戸時代に流行した雪輪文様からとったらしい。

【吉岡】エジプト研究でテレビで人気の拌膤惺邑迭慍覆僚�擬�E襍,垢襯肇譽献磧次Ε魯鵐拭爾鯀�鵑任い襦�

【干分の院曠潺縫�爾旅餾鬱�福F鐱椶世韻藁祿亜�

【ライラ・ハレッド】かつてフジタたちとともに江波教授のもとで発掘の作業をしていたイラクの女性考古学者。

【ラトゥール】フェルメールと同時代のフランスのバロック系画家。屋世紀になってから評価されるが言存が確認されているのは屋点ほど。

【ラモス】フジタと同じくらいあやしいトレジャー・ハンター。

【ラリー】ニューヨークのストリートミュージシャン。ドラマー。なかなかの腕。<マンハッタン全部が、自分の家なんだよな。メリッサにとっても>

【リザ】→エリザベータ・デル・ジョコンダ

【亮太】漁火亭の息子。一見ワルガキ。

【良寛】鰻妓~姥咳。江戸後期の禅僧。自由闊達な筆致の書を残す。贋作が多いのでも有名。

【林海羽】台湾の大物。ネットビジネスでのし上がった。茶藝を興そうとしている。

【リンダ愁悒ぅΕ奪鼻曠好灰奪肇薀鵐疋筺璽蛭�儿鍗_櫃凌型遊沙��

【ルイス・パッソー】世界的映画監督。日本文化を知りたがっていたが、スケールの小ささに失望する。

【ルネ・ラリック】姥彊~厩患フランス。アール・ヌーヴォーの宝飾デザイナー。

【レゾネ】画家の全作品目録。ここに掲載されなかったものは真作とは見なされない。

【六園寺ハジメ】サブカル系のアーティスト。

【ロスコー】サラが飼い始めた子猫。ギャラリーにネコはマズイでしょう?

【ロジャー・ワーナー】スコットランド・ヤード美術骨董課の敏腕捜査官。変装が得意。アールグレイが好き。

【ロペスじいさん】かつてゲバラの部下だったらしい。

【ワーナー】ロジャー愁錙璽福次�好灰奪肇薀鵐疋筺璽匹糧�儿鍗_欸沙��?絅譟璽拭縞造隆媼唄磴鮖�帖�◆璽襯哀譽い鮃イ燹�

【和傘】傘職人には天気を当てる名人が多い。

【和時計】不定時法なのに時を刻むことのできる時計。

【ンギリ】ティンガティンガ派の謎の画家。常に代理人を立て、誰も正体を知らない。


『ARIA(2)』天野こずえ [座右の書こうほ]

『ARIA(2)』天野こずえ…マッグガーデン・ブレード・コミックス(2003年・552円)

水の惑星アクアの冬。宝物のようだった一年を振り返る灯里。

《はてな年間100冊読書クラブ》

オンライン書店ビーケーワン:ARIA 2

ARIAに関する簡単なリストを下に置きます。

【藍華(あいか)】姫屋の見習いウンディーネ。アリシアに憧れている。気の強い現実的なタイプだがつい灯里のペースに巻き込まれる。灯里との漫才ではツッコミ役。「恥ずかしいセリフ禁止!」。暁は彼女のことを「ガチャペン」と呼ぶ。地球の海底にいる伝説の幻獣らしい。このお話では「あ」で始まる名前の人が多い。

【暁】サラマンダー見習いの青年。アリシアさんLOVE。灯里のことを「もみ子」と呼ぶ。ポニーテールなので藍華は彼のことを「ポニ男(お)」と呼ぶ。アリシアをめぐるライバル関係?

【アクア】惑星アクア。元は火星と呼ばれた太陽系第四惑星。150年前に実施されたテラフォーミングによる極冠部の融解により地表の9割が水で覆われることになった。「絢爛舞踏祭」みたいですね。1年は24ヶ月。

【アクア・アルタ】毎年決まった時期に発生する高潮現象。この時期はネオ・ヴェネツィアの都市機能は麻痺するのでみんな家でのんびりする。これが終わるとネオ・ヴェネツィアも夏。

【ARIAカンパニー】灯里さんが下宿することになったウンディーネの会社。

【アリア社長】ARIAカンパニーの社長。火星ネコ。社員に模範を示そうと日々奮闘努力(ジャマ)している。ドライヤーが苦手で袋の中に入るのが好きでヒメ社長が好きだけどむくわれない。「にゅっ」。

【アリシア】ARIAカンパニーのウンディーネ。会社に住んでいるわけではないみたい。3大ウンディーネの一人。「あらあら」。

【アリス】ウンディーネ見習いの少女。「AQUA」ではいきなり登場。

【アル】ノームの少年(一見)。まだ半人前。ダジャレが好き。小さく見えるがじつは19歳で灯里や藍華よりも年上。藍華が意識しはじめる人。

【ヴォガ・ロンド】ネオ・ヴェネツィアの秋の終わりを飾る大イベント。32キロの長距離レースだが順位はあまり関係なくプロアマ問わずのんびり完走を目指す。

【浮き島】ネオ・ヴェネツィア上空に浮いている島。気象管理をしている。島全体が都市でもある。ここから見る花火は眼下に咲く「光のお花畑みたい」(恥ずかしいセリフ禁止)。

【ウンディーネ】水先案内人。ネオ・ヴェネツィアで観光客相手にゴンドラでガイドをしている女性たち。

【カーニヴァル】ネオ・ヴェネツィアのカーニヴァルは地球のヴェネツィアのものをそのまま踏襲して仮面をつけるもの。だれも正体を知らないカサノヴァと呼ばれる大きな仮面の人物が現れ一番の人気者。

【階級】ウンディーネになるための段階は両手に手袋をつけている見習い(ペア)から片手に手袋の半人前(シングル)を経て両手とも手袋なしの一人前(プリマ)へと昇格する。

【火星ネコ】大きい。しゃべれないが、知能は人間並。

【希望の丘】郊外からネオ・ヴェネツィアが一望できる高台。ナイショの用途あり。

【逆漕ぎ】ウンディーネは自分がゴンドラの後ろに立つようにして漕ぐが、灯里は自分が前に立って漕ぐのが得意(お客さんの視界を遮ることになるタブーなので意味はない)。

【ケット・シー】猫の王様。地球では伝説だがアクアには実在する(かもしれない)。

【サラマンダー】火炎之番人。浮き島で気象管理をしている人のこと。アクアは本来寒いので釜で焚いた熱を星に供給して住めるようにしている。

【社長】ウンディーネの会社は青い瞳のネコを「アクアマリンの瞳」として会社の象徴としている。

【シングル】半人前のウンディーネ。プリマ(一人前)の船に同乗できる。またプリマが同乗していれば黒いゴンドラでお客さんを運ぶこともできる(格安料金)。

【年越し】ネオ・ヴェネツィアの年越しはものを投げて爆竹を鳴らし広場に出て豆料理を食べながらみんなで大騒ぎしながらお祝いする。

【にゃんにゃんぷう】アリア社長が好きなTV番組。毎週金曜午後5時30分から猫のヒーローが活躍する。「肉球キーック!」

【ネオ・ヴェネツィア】惑星アクアの都市。地球のヴェネツィアを模して作られた(地球のヴェネツィアはもうなくなっているみたい)。そのわりには和風の風習がけっこう入り交じっていたりする。

【猫の王国】地球のハイランド地方の伝説ではケット・シー=猫妖精(胸に白ブチのある牡牛くらいの大きさの猫の王様で「ファイナルファンタジー」でもおなじみですね)が治める王国で猫の集会が実施される。

【ノーム】地重管理人。普段は地下で暮らし、本来地球の1/2しかないアクアの重力を1Gになるように管理している人たち。地表に出てくるときは黒いコートにサングラスといういでたち。

【ヒメ社長】姫屋の社長。地球ネコ。アリア社長の想い人。でも敬遠されてる。

【姫屋】ウンディーネの会社。ネオ・ヴェネツィア最大で老舗。藍華がいる。

【プリマ】一人前のウンディーネのこと。白いゴンドラを操りお客さんを運ぶ。

【マルコポーロ国際宇宙港】ネオ・ヴェネツィアにある宇宙港。

【マンホーム】地球のこと。

【水無灯里】主人公。ネオ・ヴェネツィアでウンディーネを目指す少女。水の都なのに水無さん。藍華ちゃんとの漫才ではボケ役。「私も のんびり大好きです」

【もみ子】さる人が灯里のことをこう呼ぶ。もみあげが立派だからだとか。

【桃のカクテル】きれいな瓶に入っている甘くてアルコール度の低いお酒。温泉につかりながら飲むと最高?

【夜光鈴(やこうりん)】火星特産の風鈴で夜になると冷たく光る。だいたい1ヶ月で寿命がつきる。

【郵便屋さん】やさしいおじさん。「ヨコハマ買い出し紀行」のガソリンスタンドのおじさんみたいな人。

【雪虫】冬の先ぶれとなる小さな生きもの。なついてきた雪虫に灯里はリボンをつけてしまった。アクアの雪虫は長生きなので来年も出会えるかもしれない。


『面影小町伝』米村圭伍 [読書・鑑賞]

『面影小町伝』米村圭伍…新潮文庫(平成15年・667円)

《はてな年間100冊読書クラブ》

オンライン書店ビーケーワン:面影小町伝

あのお仙も成長して江戸の二大美女のひとりに数えられるようになってしまい隠密の手先としての仕事に支障が出るほど。もう一人の美女お藤との間に以前消滅した紀州の小藩にあった魔剣にまつわる意外なかかわりがあることもわかってきてめぐる因果の糸車がまわりはじめる。これまでに読んだ他のシリーズとは異なりお気楽な明るさは少なくなりせつない哀しみのようなものが作品をおおっていました。

風見藩に関する簡単なリストを下に置きます。

【垢付丸】徳川家康が秦栖藩の藩祖石動勝正に下賜し永代安堵の証とした刀。一種のお墨付きなので、この刀がある限り秦栖藩には手が出せない。

【池崎源五】風見藩士。冷飯。釣りが趣味で?いつも糸をたれているので顔は真っ黒。

【石動正良】秦栖藩主。20歳。30歳の気位の高い側室を押し付けられて迷惑。

【今崎庄平】風見藩士。冷飯。もやしのようにひょろ長くあばた顔。一八がつけたニックネームは「うにこうる(ユニコーン)」。数馬のところに将棋をさしにくる。

【入江屋長五郎】金比羅さんに願かけして江戸に出て一代で海産物問屋をなした商人。この人の代参として一八は讃岐にやってきた(ということになっている)。

【一八】「冷飯伝」の主人公。風見藩にやってきている幇間。じつは公儀隠密の手先。

【鴬笛】これを3回吹いたらお仙が飛び降りてくる?でもうまく吹けない。ポーポケト。ポーポケト。ケトケト。

【薄墨】秦栖藩奥女中。妊娠中。垢付丸を盗んだとされる。

【宇奈月頼母】風見藩筆頭家老。お堅い。

【お糸】からむし長屋に住む娘。女郎屋に売られそうになっている。

【於盈】秦栖藩主石動正良の側室。30歳。公家(西近衛家)の三女でプライドが高い。正室でなく側室なのが気に入らない。

【大田直次郎】18歳にして漢詩の用語辞典を著し注目され、平賀源内にも気に入られる。あることでお仙に殺意を抱かれてしまう。実在の人物らしく後の大田南畝。

【お仙】真っ黒に日焼けした少女。谷中笠森稲荷の水茶屋鍵屋で働いている。じつはお庭番倉地政之助の手下のくノ一。むささび五兵衛とからすの娘。一八の腹ちがいの妹。釣独楽(ヨーヨー)を武器に使うスケバン刑事。いつの間にかめだか姫の友人(保護者?)に。のちに美女として知られるようになる。実在の人物のようです。

【お藤】お仙と並び称される美女。元武家の娘で気性はとてもいい。お仙との意外なつながりがあきらかになっていく。実在の人物のようです。

【おふく】風見藩いある旅篭、梅屋の飯盛女。大関を張れるほどの巨体。江戸から来た男をつまみ食いするのが趣味。

【御色多由也(オユロタユヤ)】徐福が日本で使った名前。皇帝の命により不老不死の妙薬探しの旅に出た。あちこちに伝説の残っている人。

【風見藩】讃岐にある2万5千石の小藩でめだか姫の嫁ぎ先。城を中心に男は左回りに、女は右回りにしか進んではならない。また武士は手ぬぐいで頬かむりしてはならないなど奇妙な決まりがいっぱいある。ほとんどは先々代の藩主光猶院が作った。城の向きと大手門の位置が逆。江戸上屋敷には六つの不思議がある。

【風見藩江戸上屋敷の六不思議】普通は七不思議だが小藩ゆえに大藩に遠慮して六不思議にとどめている。そうです。(1)抜け穴はありやなしや(2)中間長屋の幽霊(3)廊下の足音すがたは見えず(4)井戸底の簪(5)下は築地で在所が知れぬ(6)ろくは有れどもしちは無し。

【からす】お仙の母で釣り独楽を教えた。熊野のくのいち。

【からむし長屋】貧乏人たちの住むところ。でもみなさん元気。

【神波剣四郎】将棋不可の風見藩にあって将棋のことばかり考えている藩士。冷飯。駒を成らすか成らさないかの見極めがうまく「不成(ならず)の剣四郎」の異名を持つ。

【吉左衛門】からむし長屋の因業大家にして銭亀屋という質屋も営む。お糸を女郎屋にたたき売ろうと画策した。

【倉地政之助】アゴのでかいお庭番。気は小さくまあ無能に近い。

【高覧】金満寺の破戒坊主。あやしげな眼術を使う。

【小朝】めだか姫付きの女中だがずぼらでエラそうにしている。

【光猶院】→時羽光晴

【ココ】風見藩江戸上屋敷に住まうネコ。あるときカコに昇進?する。ネズミを捕ったらネコに昇進できるらしい。物語が終わるまでにはネコに昇進できるでしょうか?

【権助】秦栖藩の牢番の老人。

【西条綱道】陸奥磐内藩50万石の藩主にしてめだか姫の父。めだか姫を嫁がせるには何か思惑があるようだが?

【榊原香奈】榊原拓麿の姉。泣きぼくろが印象的な娘。数馬と幼少の頃少しかかわりあり。メチャクチャ将棋が強く弟の天才拓麿ですら足元にも及ばない。

【榊原拓磨】風見藩の藩士。超美形で物騒なファンクラブが10以上ある。冷飯。将棋の才がある。めだか姫の将棋の家庭教師になるはずだったが。

【里見兼継】秦栖藩筆頭家老。秦栖藩はこの人でもっているといった風情。仕事第一のクールな人だが悪人ではない。剣の腕は立つ。

【志織】隼人の妻。

【鈴木春信】絵師。多色摺りの錦絵を考案した。ライバルは鳥居清満。実在の人物、らしい。

【諏訪】29歳の老女でめだか姫の乳母みたいなもんで風見藩にもついてきた。

【田沼意次】いろいろと有名な人。だいたい悪党として描かれることが多い。今回もあまりいい役ではない。「賄賂を受け取るのは職務の励みである」と言ったとか言わないとか。風見藩を取りつぶせる理由を探している。

【田沼意知】田沼意次の息子。イヤなやつ。父親のような大物ではないがイヤガラセはできる。

【月世】記憶喪失のはかなげな美女。ある日突如風見城の天守閣で倒れているのを直重に発見され直後に側室となった。

【天童小文五】めだか姫の将棋の師匠になった六段の一見お相撲さん。動くたびにほっぺがぷりんと揺れるところがチャームポイント。

【時羽直重】めだか姫が嫁いだ相手で讃岐の2万5千石風見藩主。先々代と同じような何をしでかすかわからない危うさを持っているようだ。

【時羽直周(なおちか)】先代藩主。諡は、何を言っても「そうせい」の聡聖院。

【時羽直光】時羽直重の弟。素浪人の格好をする趣味が?

【時羽光晴】風見藩の先々代藩主。思いつきで動いてしまい50年ほど前に奇妙なきまりをいろいろと作った。諡は「ああ言えばこう言う」の光猶院。

【徳川家治】このお話の頃は10代将軍徳川家治の時勢。遊戯書画に夢中で田沼意次の勝手にされている軟弱な人という評価になっているらしい。将棋は強く6段の腕前とか。

【飛旗数馬】風見藩の藩士。冷飯。何事につけ見るのが道楽でなにか面白いことはないかと毎日お城の周りをぐるぐる左回りに回っている。一八と出会ったときは鶏の数を数えていた。お人よしのようだが一八にそばをおごらせたつわ物。

【飛旗隼人】数馬の兄。記録方(藩の歴史を記録する人)。生まれた順が逆でもまったく同じキャラクタになったと思われるほど数馬にそっくり。

【鳴滝半平太】風見藩士。冷飯。体が大きく気がやさしい。「おじょも」というニックネームがついている。「おじょも」とは隣の丸亀伝説のモンスター。

【根黒久斎】風見藩の江戸留守居役兼奥家老で口やかましい。

【畠田杢内】秦栖藩奥家老。於盈に頭が上がらない。

【秦栖藩】紀州の小藩。和歌山藩の中に飛び地のように存在して、ちょっとジャマ。

【八五郎】浮世絵の摺師。

【樋口忍】樋口清衛右門の娘。美人だが過去に二人の夫に逃げられている。なにか原因があるらしい。

【人】人と他の動物のちがいは一八に言わせると「嘘をつく」。数馬に言わせると「嘘を許せる」。

【冷飯】武家の長男以外の男子。要するに家督を継げずなにもすることがなくただただ冷や飯を食らっているだけの連中。

【穂積次兵衛】薄墨の腹の中の子の父親。

【松五郎】浮世絵の彫師。腕はいいが頭がにぶい。

【むささび五兵衛】倉地家に仕える草の者。ふだんは谷中笠森稲荷の水茶屋鍵屋のおやじ。お仙および一八の父。

【陸奥磐内藩】東北の雄藩で50万石でめだか姫の出身地。

【めだか姫】「退屈姫」の主人公。陸奥磐内藩50万石西条綱道の末娘で生まれたときから奇矯なところがあり讃岐の2万5千石風見藩主時羽直重に嫁いでも姫っぽいまま。持ち前の天真爛漫さと美貌と身勝手さで他人を自分のしたいことに引きずり込んでしまうとてもメーワクな存在。

【八橋】於盈のそばについている老女。鶴のように痩せている。

【山田忠蔵】風見藩士。冷飯。平家蟹のような男。一八がつけたニックネームは「藻屑蟹(もくぞう)」。

【養泉院】風見藩先代藩主の未亡人でなにごとにも消極的で「わらわはようせん」と言うから養泉院。ちなみに先代藩主の時羽直周の諡は、何を行っても「そうせい」の聡聖院。先々代藩主は「ああ言えばこう言う」の光猶院。

【横井秀作】風見藩の武士で勘定役。大勢兄弟がいる。かもしれない?

【六破羅景望】風見藩に突然現れ藩を波乱に陥れ牛耳っているらしい悪役?公家の末裔。直重と同じ年。父は六破羅高望という人で、以前はさる大名の行儀指南役をしていて失墜したという話だが?


『筒井康隆全集(20)富豪刑事 関節話法』筒井康隆 [読書・鑑賞]

『筒井康隆全集(20)富豪刑事 関節話法』筒井康隆…新潮社(1984年・1500円)

TVでドラマをたまたま一度見て、そういえば筒井康隆さんに同名の小説があったはずだなあとか思っていたらやっぱり原作でした。でもあれの主人公は男だったはずだなあとか思いちょっと読んでみようかなと手を出してみました。

ある作品があるときそれを創作した者の名前を受け手が知っている場合、その名前自体も作品の一部となります。筒井康隆さんの場合この著者の作品だから面白いと感じられることも多いでしょう。無名の人間の作だったら無視されるようなものだったとしても筒井康隆さんの作品だと思うと面白く感じられるのです。今回の場合もそうかもしれません?べつにこれが悪いというわけではないです。作者も自分の名前の効果をある程度利用していると思われます。

とりあえず、異物との遭遇が筒井康隆さんですね。それゆえの夜中の歯ぎしりのような不快感や、逆に、増殖する違和感によるむしろ快感やあるいは笑いがあったりするのですけど、今回の富豪刑事も軽い読み物だけどやはり桁外れの「富豪」という異物が存在するときの状況を描いているとは思います。異文化コミュニケーションですね。そのギャップが楽しいということになるでしょう。富豪刑事くん本人の性格自体はむしろ常識人なのですけど。

異物は筒井康隆さん自身のこともありますし、文体とか、作品の手法なんかのこともありますね。読者が作品に描かれている異物と出会うこともあります。作品そのものが異物ではありますね。

《はてな年間100冊読書クラブ》

オンライン書店ビーケーワン:富豪刑事

富豪刑事に関する簡単なリストを下に置きます。

【浮田】神戸家系列の会社の重役。大助を若と呼び慕っている。

【江草竜雄】江草鋳物工業社長。宮本社長密室殺人事件の容疑者。宮本に仕事を奪われたような形になっているが江草の仕事がええかげんだったという面が強い。

【エドワード・G・ロビンソン刑事(仮名)】県警の刑事。三宅の部下。エドワード・G・ロビンソンそっくり。

【榎本博士】鋳造の世界的権威。喜久右衛門のかつての手下?暇つぶしに大助の作戦に加担することを楽しんだ。

【鎌倉】警部。ジャン・ギャバンそっくり。「迷宮」という言葉が大嫌いで聞くたびに飛び上がり言った者を射殺する(しかける)。

【神戸喜久右衛門】大富豪。大介の父。あくどいことをし他人を犠牲にして金を儲けてきたことを悔いている(と自分では言っている)。しょっちゅう悔恨を口にしてはわあわあわめき発作を起こす。大介が捜査のために無駄遣いすることを罪ほろぼしをしてくれていると喜び、万一黒字が出たりしたら怒る。

【神戸大助】主人公。刑事。

【菊田】神戸家系列の千代田グランド・ホテルの社長。

【狐塚】刑事。自分の度量の大きさを示すスケールの小さな男。大助に対して好意的ではなさそう。5億円強奪事件発生当時からかかわっている。すぐ逮捕したがる。

【5億円強奪事件】7年前に発生し、のべ20万人を動員しいまだ犯人を特定できず時効まであと3カ月と迫っているらしい。捜査費用ぜったい5億円以上費やしているなあ。現在容疑者は4人に絞り込まれている。

【坂本一輝】5億円強奪事件の容疑者。現在29歳。事件当時は22歳。職業はバーテン。大卒。一人暮らし。趣味はオートバイとビリヤードでビリヤードはプロ級。女たらし。

【猿渡】刑事。大助が富豪であることにさほど悪意を抱いてはいないみたい。

【ジェームス・キャグニイ刑事(仮名)】県警の刑事。三宅の部下。ジェームス・キャグニイそっくり。

【柴田つね子】宮本社長の秘書。37歳で子どもが二人。夫に先立たれて困っていたところを夫の知人である宮本社長が拾い上げてくれた。容貌はあまりよくないし社長と男女の関係に放っていないもよう。

【ジョー・J・ジョーダン】ヤクザだけしか泊まっていないホテルにとまろうとしたいい根性の外国人新婚旅行者。

【須田順】5億円強奪事件の容疑者。現在28歳。事件当時は21歳か。貧乏。ひとり暮らし。建設会社勤務。一流大学をいい成績で出ている。金持ち嫌いでおでん屋のおやじにグチをこぼすのが趣味。

【鈴江】喜久右衛門の秘書。神戸家に引き取られなかば養女のようになっている。大助のことを憎からず思っているようだが。

【鶴岡】刑事。長身痩躯。

【布引】刑事。なぜか前歯がかけたままでアルフレッド.E.ニューマンそっくり。

【幡野哲也】5億円強奪事件の容疑者。現在30歳。事件発生当時は23歳。カメラ屋の店員。母親と二人暮らし。秀才で発明狂。

【早川昭彦】5億円強奪事件の容疑者。現在27歳。事件当時は20歳。金が欲しいと必ず手に入れたいタイプ。子どもの頃から悪賢く盗癖もあり。大学に入った頃から金を欲しがらなくなった。趣味はクレー射撃。

【ピーター・ローレ刑事(仮名)】県警の刑事。三宅の部下。ピーター・ローレそっくり。

【福山】太った警視。最近署に赴任し5億円強奪事件のキャップになった。意外に弱腰の面も見せる。

【松平】宮本鋳造株式会社の守衛。もと警官。社長室の合鍵を持っている。

【宮本法男】宮本鋳造株式会社社長。48歳。密室で殺害された。会社は小さいながらも宮本社長の発想力により他にない製品を作ることができ経営状況は悪くなかった。東亜大学付属宇宙科学研究所がお得意さまだった�


『退屈姫君海を渡る』米村圭伍 [座右の書こうほ]

『退屈姫君海を渡る』米村圭伍/ペリー萩野・解説…新潮文庫(平成16年・476円)

≪はてな年間100冊読書クラブ≫

オンライン書店ビーケーワン:退屈姫君海を渡る

国もとで殿様失踪。救出に向かった冷飯どもも行方知れずに。江戸屋敷で退屈していた正室めだか姫が「すてきすてき」と目を輝かせて殿さがしにやってくる。

「退屈姫君伝」と「風流冷飯伝」の登場人物が両方出てきますが冷飯伝の面々はめだか姫に食われぎみです。

風見藩に関する簡単なリストを下に置きます。

【池崎源五】風見藩士。冷飯。釣りが趣味で?いつも糸をたれているので顔は真っ黒。

【今崎庄平】風見藩士。冷飯。もやしのようにひょろ長くあばた顔。一八がつけたニックネームは「うにこうる(ユニコーン)」。数馬のところに将棋をさしにくる。

【入江屋長五郎】金比羅さんに願かけして江戸に出て一代で海産物問屋をなした商人。この人の代参として一八は讃岐にやってきた(ということになっている)。

【一八】「冷飯伝」の主人公。風見藩にやってきている幇間。じつは公儀隠密の手先。

【鴬笛】これを3回吹いたらお仙が飛び降りてくる?でもうまく吹けない。ポーポケト。ポーポケト。ケトケト。

【宇奈月頼母】風見藩筆頭家老。お堅い。

【お糸】からむし長屋に住む娘。女郎屋に売られそうになっている。

【お仙】倉地政之助の手下で一八の妹で駒を武器に使う真っ黒に日焼けした少女。いつの間にかめだか姫の友人(保護者?)に。

【おふく】風見藩いある旅篭、梅屋の飯盛女。大関を張れるほどの巨体。江戸から来た男をつまみ食いするのが趣味。

【風見藩】讃岐にある2万5千石の小藩でめだか姫の嫁ぎ先。城を中心に男は左回りに、女は右回りにしか進んではならない。また武士は手ぬぐいで頬かむりしてはならないなど奇妙な決まりがいっぱいある。ほとんどは先々代の藩主光猶院が作った。城の向きと大手門の位置が逆。江戸上屋敷には六つの不思議がある。

【風見藩江戸上屋敷の六不思議】普通は七不思議だが小藩ゆえに大藩に遠慮して六不思議にとどめている。そうです。(1)抜け穴はありやなしや(2)中間長屋の幽霊(3)廊下の足音すがたは見えず(4)井戸底の簪(5)下は築地で在所が知れぬ(6)ろくは有れどもしちは無し。

【からむし長屋】貧乏人たちの住むところ。でもみなさん元気。

【神波剣四郎】将棋不可の風見藩にあって将棋のことばかり考えている藩士。冷飯。駒を成らすか成らさないかの見極めがうまく「不成(ならず)の剣四郎」の異名を持つ。

【吉左衛門】からむし長屋の因業大家にして銭亀屋という質屋も営む。お糸を女郎屋にたたき売ろうと画策した。

【倉地政之助】アゴのでかいお庭番。気は小さくまあ無能に近い。

【小朝】めだか姫付きの女中だがずぼらでエラそうにしている。

【光猶院】→時羽光晴

【ココ】風見藩江戸上屋敷に住まうネコ。あるときカコに昇進?する。ネズミを捕ったらネコに昇進できるらしい。物語が終わるまでにはネコに昇進できるでしょうか?

【西条綱道】陸奥磐内藩50万石の藩主にしてめだか姫の父。めだか姫を嫁がせるには何か思惑があるようだが?

【榊原香奈】榊原拓麿の姉。泣きぼくろが印象的な娘。数馬と幼少の頃少しかかわりあり。メチャクチャ将棋が強く弟の天才拓麿ですら足元にも及ばない。

【榊原拓磨】風見藩の藩士。超美形で物騒なファンクラブが10以上ある。冷飯。将棋の才がある。めだか姫の将棋の家庭教師になるはずだったが。

【志織】隼人の妻。

【諏訪】29歳の老女でめだか姫の乳母みたいなもんで風見藩にもついてきた。

【田沼意次】賄賂やまあいろいろと有名な人。風見藩を取りつぶせる理由を探している。

【月世】記憶喪失のはかなげな美女。ある日突如風見城の天守閣で倒れているのを直重に発見され直後に側室となった。

【天童小文五】めだか姫の将棋の師匠になった六段の一見お相撲さん。動くたびにほっぺがぷりんと揺れるところがチャームポイント。

【時羽直重】めだか姫が嫁いだ相手で讃岐の2万5千石風見藩主。先々代と同じような何をしでかすかわからない危うさを持っているようだ。

【時羽直周(なおちか)】先代藩主。諡は、何を言っても「そうせい」の聡聖院。

【時羽直光】時羽直重の弟。素浪人の格好をする趣味が?

【時羽光晴】風見藩の先々代藩主。思いつきで動いてしまい50年ほど前に奇妙なきまりをいろいろと作った。諡は「ああ言えばこう言う」の光猶院。

【徳川家治】このお話の頃は10代将軍徳川家治の時勢。遊戯書画に夢中で田沼意次の勝手にされている軟弱な人という評価になっているらしい。将棋は強く6段の腕前とか。

【飛旗数馬】風見藩の藩士。冷飯。何事につけ見るのが道楽でなにか面白いことはないかと毎日お城の周りをぐるぐる左回りに回っている。一八と出会ったときは鶏の数を数えていた。お人よしのようだが一八にそばをおごらせたつわ物。

【飛旗隼人】数馬の兄。記録方(藩の歴史を記録する人)。生まれた順が逆でもまったく同じキャラクタになったと思われるほど数馬にそっくり。

【鳴滝半平太】風見藩士。冷飯。体が大きく気がやさしい。「おじょも」というニックネームがついている。「おじょも」とは隣の丸亀伝説のモンスター。

【根黒久斎】風見藩の江戸留守居役兼奥家老で口やかましい。

【陸奥磐内藩】東北の雄藩で50万石でめだか姫の出身地。

【樋口忍】樋口清衛右門の娘。美人だが過去に二人の夫に逃げられている。なにか原因があるらしい。

【人】人と他の動物のちがいは一八に言わせると「嘘をつく」。数馬に言わせると「嘘を許せる」。

【冷飯】武家の長男以外の男子。要するに家督を継げずなにもすることがなくただただ冷や飯を食らっているだけの連中。

【めだか姫】「退屈姫」の主人公。陸奥磐内藩50万石西条綱道の末娘で生まれたときから奇矯なところがあり讃岐の2万5千石風見藩主時羽直重に嫁いでも姫っぽいまま。持ち前の天真爛漫さと美貌と身勝手さで他人を自分のしたいことに引きずり込んでしまうとてもメーワクな存在。

【山田忠蔵】風見藩士。冷飯。平家蟹のような男。一八がつけたニックネームは「藻屑蟹(もくぞう)」。

【養泉院】風見藩先代藩主の未亡人でなにごとにも消極的で「わらわはようせん」と言うから養泉院。ちなみに先代藩主の時羽直周の諡は、何を行っても「そうせい」の聡聖院。先々代藩主は「ああ言えばこう言う」の光猶院。

【横井秀作】風見藩の武士で勘定役。大勢兄弟がいる。かもしれない?

【六破羅景望】風見藩に突然現れ藩を波乱に陥れ牛耳っているらしい悪役?公家の末裔。直重と同じ年。父は六破羅高望という人で、以前はさる大名の行儀指南役をしていて失墜したという話だが?


『ヨコハマ買い出し紀行(14)』芦奈野ひとし [読書・鑑賞]

『ヨコハマ買い出し紀行(14)』芦奈野ひとし…講談社アフタヌーンKC(2006年・495円)

最終巻。アルファさんの時間はゆるやかに流れていきます…。

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オンライン書店ビーケーワン:ヨコハマ買い出し紀行 14


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